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東郷青児

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東郷青児について


1897年4月28日~1978年4月25日
鹿児島県生まれの昭和を代表する洋画家。

5歳の頃、一家で東京に移り住む。学生時代から、モダンな美人画で人気だった竹久夢二の絵を写し描きしていた。
24歳より7年間、フランス・パリを中心としたヨーロッパでの生活のなかで、ピカソらと交流。
また、ロシアの小説家・トルストイが小説の草稿を家政婦に読ませ、彼女が理解出来ない所は優しい表現に書き直したというエピソードに感動し、「誰にでも親しまれ、通俗ではない高いものを持ち、常に時代の先端を行く」という理想をもつようになる。
また、ピカソから「自信のない色は使うな」とアドバイスを受けて以来、色数を抑えシックな色調へと工夫していく。
またキュビズム的な表現も影響されていると言われている。
西洋のモダンさと日本的な叙情が組合わさった乙女像は人々に受け入れられ、企業のノベルティや文房具、化粧品のパッケージやデパートの包装紙などにも採用され、昭和を代表するデザインとなった。
平面的な色となめらかな曲線で、甘美でロマンチックな哀愁ただよう表現が特徴的である。